遺産相続トラブル事例集

遺産相続トラブル事例集

父が遺産を相続させたい母が認知症になったとき

私たち兄妹は父が亡くなるまえに、自分が死んでも母が困ることがないように家や財産のほとんどを母に遺したいと希望していました。母が亡くなった後は何れは私たち兄妹が分けることになるのだから、母を心配する父のこの考えには賛成でした。父が亡くなっていざ遺産相続の手続を進めようとした頃、夫をなくしたショックからなのか母に急激に認知症のような症状が出始めました。

1人暮らしが難しくなるくらいに急激に衰える母の姿を見て、父が遺言で残したように全てを母に遺すという内容の遺産分割が果たして最適なのかと兄と共に考えてしまうようになりました。母が父から遺産を受け継いでも正しく管理できるとはとても思えず、父の遺言に反することになっても良いのかと悩み、弁護士に相談することにしました。今回のようなケースの場合、認知能力の衰えた母に青年後見人をつけて相続人の代理人とする必要があるとのことです。

私や兄はそれぞれに相続人なのでお互いの利益が衝突するため母の後見人になることは出来ないとの事ですが、結局その人が母の面倒を見てくれるわけではないのだし、なんとなく他人に母の代わりに財産の管理をさせるというのも不安を感じました。父の意志は尊重したいけれど、今後の母の生活を守って支えていくためにはそれなりの費用もかかります。はたして青年後見人をつけることでそれらがスムーズに進むのか不安が尽きません。

DATE:2016/10/19

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